ふくろう先生の不苦労日記


埼玉川越相続遺言相談センター ふくろう先生の不苦労日記

2013/02/02

正直者が馬鹿を見る?

埼玉県の教員が定年前の今年1月末で140人もの退職者が出たということで非難やら擁護の意見がいろいろ出ています。要するに150万円に退職金の差額と聖職者としても心構えの問題にとらえられていることが多いのですが、これは今の日本の現実を如実に表しているのではないでしょうか。

車1台買えるかなと言ったらバカと怒られましたが、一生懸命働いてきてその最期を迎える数か月前にいきなりその土台となる制度設計が崩れてしまうことに対して、学校の先生だから我慢して最後まで生徒の面倒を見てくれという甘い期待をするのははっきり言って全く論外であり、当然それを見越せなかった政府、県という行政の怠慢、先を見る目の無さでしかないと思います。教員も一労働者でしか無いという意見には与しませんが、これを決定した当時の政権が民主党の野田内閣の最後の一日の決定というのが随分皮肉ではないでしょうか。少なくとも民主党の支持母体である組合組織であるはずの教職員組合、連合はこれをどう見るのでしょうか。また、ある面教員はその選択をしたしないを問わず非常に悩ましい期間を過ごしたでしょう。それをばっさり切り捨てた埼玉県の知事にもあきれてものが言えません。もう少しまともな人間かと思っていましただけに残念です。身から出た錆か?

また日本の製造業を中心としてリストラされた優秀な技術者が海外特に韓国中国を中心に高待遇で雇用され日本の優れた技術が海外に移転し安価にコピーされ、本家の日本の産業が落ち目になっているというのもまぎれもない事実です。さらに、どの組織でもだいぶ以前とは違いリストラされたといいますが優秀な人材ほど落ち目の会社に残らずともどこでも引っ張りだこですし、また自分で起業するのも簡単です。残された人材より出て行った人材のほうが優秀だったなんて笑えない話ですね。泥船に乗っているよりましと考えても不思議ではないでしょう。

バブル崩壊以降こんな笑えない話が現実を帯びて暗黒の10年、失われた20年とされているのですから人材の大切さのもっと早く気付くべきなのにいまだに平気でこんなことをやっている日本は今後の先行きが本当に心配です。資源のない日本にとって本当に大事にすべきなのは人材しかいないはずなのに正社員になれず、派遣社員になれればいいほうで、パート、フリーター、アルバイトが全盛の今日、明るい未来など見えるはずもなく、子供も作れず少子高齢化が進みデフレスパイラルに陥った我が国、批判ばかりしている政党は排除し、明るい未来のために国民みんなが納得できる政策を作ってくれるヒーローが欲しいですね。さしあたっては少し明るくなってきた経済情勢がこのまま、いえこれ状発展するように阿部ちゃんに頑張ってもらいましょう。少し期待を込めて。

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